【インド】法律と宗教を禁止されていた同性愛の合法化へ

インドで同性愛合法化
インドで同性愛合法化

インド最高裁は「同性愛は犯罪」という条項を削除する判断をしました。
今までのインドでは法律・宗教で同性愛を禁止してきました。
そこで今回は、インドにおける同性愛の考え方と同性愛が合法化した経緯について紹介します

【インド】イギリスが定めた「同性愛は罪である」という法律

同性愛は罪である
これはインド刑法第377条の規定の一つです。
この法律は、インドがイギリス植民地であった1860年代に制定されました。
そのため今まで、インドは同性愛者に対してネガティブな立場を取っていました。

しかしそんなインドは、古代から第三の性の存在を認めてきました。
それがヒジュラーです。

【インド】女装した男性”ヒジュラー”

インドを旅していると、”女装した男性のようなインド人“を見かけることがあります。
彼(彼女)らはヒンディー語で”ヒジュラー“と呼ばれます。
男性でも女性でもない”第三の性”です。
彼らはカーストから外れた存在で、次のような仕事をしています。
●聖者としてヒンドゥー教の寺院で宗教的な儀礼に携わる。
●一般人の家庭での新生児の誕生の祝福のために招かれる。
ただし、伝統的な習慣がなくなりつつある都会では、物乞いをせざるをえない人も増えています。

2014年に最高裁は、ヒジュラーを正式に”第三の性”として認定しました。
そのうえで、ヒジュラーが雇用や教育で差別を受けないよう社会制度を整えることについて勧告しました。
そして”第三の性”については、パスポートにも記載可能となっています。

【インド】宗教ヒンドゥー教では同性愛は禁止

キリスト教、イスラム教の次に、信者数が多いのはヒンドゥー教です。
このヒンドゥー教は、インドやネパールで多数派を占めます。
信者はインド国内だけで8億人と言われています。
ヒンドゥー教では、同性愛は禁止です
法典などで同性愛は、罰金やカースト追放などと定められています。
そのため”第三の性”であるヒジュラーは、カーストから外れた存在となるわけです。

【インド】同性愛を合法化

このようにインドでは、法律と宗教の双方で同性愛を禁止してきました
2009年、デリー高等裁判所は「同性愛を非合法とするのは、平等・プライバシー・尊厳を侵害する」と判断し、同性愛は合法だった時期があります。
それに対して2013年に、最高裁が同性愛を再び犯罪とする判断をします
そして今回、最高裁が「平等の権利に違反している」と判断し、同性愛を合法と認めました
このようにインドでは、同性愛を合法化する動きと犯罪化する動きが交互にあります。

宗教指導者たち保守層の多くが同性愛に反対しています。
世間の態度が変わり、同性愛者が受け入れられるまでには、しばらく時間がかかるでしょう。
その一方で、法律は人々の考えを変える役割を果たしています。
同性愛者の権利を法律が認めたことは、彼らの尊厳を回復させたと言えます。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます。
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ゲン
神奈川県在住の会社員。 三歩進んで二歩下がる毎日を送る。 昼寝と映画と散歩が大好き。 気になった情報を発信します。

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