【検察側の罪人】感想:最上(木村)の正義に共感できるか?堕ちるHERO

検察側の罪人

時効をすぎた犯人を罰することはできるか?がテーマの本作。
主演は「HERO」の木村拓哉と「大奥」の二宮和也です。
二人のW主演が話題となっていますね。
今回は原作小説の雑学と感想を紹介します

【検察側の罪人】作品情報

題名:検察側の罪人
公開年:2018年
上映時間:123分
監督・脚本:原田眞人
出演:木村拓哉, 二宮和也, 吉高由里子, 平岳大, 大倉孝二
原作:雫井脩介「検察側の罪人」

監督は1980年代の「スター・ウォーズ」の日本語吹替版の翻訳監修と演出を担当していた経験のある原田眞人です。
1988年には、スタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」で字幕翻訳デビューをしています。
2003年には、トム・クルーズが主演した「ラストサムライ」に出演し、ハリウッドデビューを果たしています。
多才な人ですね

映画【検察側の罪人】というより原作小説のトリビア

タイトルの元ネタ

タイトルの元ネタはアガサ・クリスティの名作短編推理小説「検察側の証人」です。
この小説は、ビリー・ワイルダーにより「情婦」という映画になりました。
結末が予想できないため、今読んでも面白い小説です。

インタビューした元検察官も小説家!?

「検察側の罪人」の原作者は元検察官の郷原信郎さんに取材をしています。
この郷原信郎さんですが、”由良秀之”のペンネームで検察を舞台とした推理小説「司法記者」を書いています
東京地検特捜部と司法記者クラブの慣れ合いを赤裸々に描く社会派サスペンスです。
「司法記者」はWOWOWの連続ドラマWで「トクソウ」のタイトルでテレビドラマ化されました。

文庫本の帯に映画の写真を使うのはNG。実は2回目!?

映画化した場合、原作小説の帯に映画の写真を使うのが一般的です。
ところが「検察側の罪人」の帯に、木村拓哉と二宮和也の写真は使われません。
どうやら原作の版元である文藝春秋とジャニーズ事務所の確執が原因のようです。
2006年に木村主演で映画化された「武士の一分」も、帯に映画の写真が使われませんでした。
詳しくは次のサイトをご覧下さい。
【LITERA】木村拓哉はタブーの“父親ネタ”使いPRも…主演映画『検察側の罪人』めぐりジャニーズと原作版元の文春が大揉めより

【検察側の罪人】感想

一線を越えて堕ちるHERO

木村拓哉の代表作といえば型破りな検事である久利生公平を演じた「HERO」シリーズです。
連続ドラマが二回に、スペシャルドラマが一回、そして映画版が二作品作られた大ヒットシリーズです。
その型破りながらも筋の通った正義感でファンを魅了しました。

一方の本作では、自己の正義を追及するダークヒーローともいうべき存在を演じています。
強い信念を持つからこそ、ダークサイドへと堕ちる役を熱演しています。
また本作では、最小限の動作に感情を込める演技をしています。

心の中の葛藤を押し殺し、なお堪えきれずにダークな側面を見せる演技。
これは「HERO」の対極にあります。
今までのファンが、本作の木村の演技をどう評価するのでしょうか
感情を表に出す演技の二宮と対比できて、私は好きでした^^

最上(木村)の正義に共感できるか?

本作は、冤罪と検察組織の暗部という問題がテーマにあります。
時効が過ぎた松倉を有罪とするために、最上(木村)は犯罪に手を染めます。
自身の正義に固執して犯罪者となってしまう最上(木村)に共感できるでしょうか

私は最上(木村)の行動に共感はできますが納得できます。
やはり心情的には自分の正義を貫きたいと思います。
ただ法という制限がある以上は守るべきです。
本作のように制限がなければリンチとなってしまいます。
このバランスは大切だと思います。

しかし、諏訪部は便利なキャラクターですね。
トラブルすべてを解決してくれます。
デスノートの「ジェバンニが一晩でやってくれました」を思い出しました。

こんなツッコミをするの野暮だ思えるほどに、映画の完成度は高かったです。
最上(木村)と沖野(二宮)の演技で映画の世界に引き込まれてください

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます。
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ゲン
神奈川県在住の会社員。 三歩進んで二歩下がる毎日を送る。 昼寝と映画と散歩が大好き。 気になった情報を発信します。

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